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点等をまとめる。
(2)操船シミュレータ改造の要点
上記問題点、改良点を抽出する。シミュレーションのための環境設定を示す。

4.6 総合シミュレーション

統合航海情報システムを使用しての自動運航システム及び操船シミュレータを用いて模擬操船を実施し、自動運航システムの各機能が海難事故防止にいかに有効か評価する。
(1)シミュレーション実験シナリオの詳細設計
シミュレーション実験のためのシナリオ詳細を作成するにあたって、航行支援能力、航行時間帯、航行海域の余裕度、遭遇船舶数、視程状況等をパラメータとした。また作成したシナリオの妥当性やブリッジ機器配置状況、DGPSとGPSの違い、霧中航行時の視程等の実験条件を検証するため予備実験を行い、最終的なシナリオを確定した。
(2)シミュレータを用いた航海実験
被験者を5つのグループに分け、各グループごとに異なった評価目標を設定した。上記にて作成したシナリオに基づき、それぞれの評価目標に応じたシミュレーション実験を実施し、自船と他船のデータ、操船者の行動記録、自動運航システム操作記録から実験結果を解析する。

4.7 自動運航システムの評価研究の成果

4.6総合シミュレーションで得られた実験データから自動運航システムを評価する。評価方法として次のように大別した。
○操船結果から見た自動運航システム評価:
安全性、効率性、操船負担の面から、策定した評価基準に従って、実験データを解析し自動運航システムの有効性について評価を行い、同時にオペレータの立場からの評価としてアンケート調査による主観的評価も行った。
○操船者の操作・行動から見た評価解析:
操船者が自動運航システムを使用することによって情報収集作業や操船作業の負担が如何に軽減されたかについて操船者の操作記録、行動記録から解析し、航行支援装置としての有効性を評価した。

 

 

 

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